iPhone@NYフィル

アラン・ギルバート&NYフィルの演奏するマーラー第9の終盤,「死に絶えるような弱音」のところでiPhoneのアラームらしき音が鳴り響いたという事件が起きたらしい:

うーむ.正直「金返せ」レベルですなぁ... ギルバートは可能な範囲内でうまくまとめたようだけど,観客の最終的な印象としてはもはや音楽聴きに行ったと言うよりはハプニングを体験しに行ったとしか思えないだろうね.
これで思い出したのは,小澤征爾がボストンを離れるお別れコンサートがやっぱりマーラー第9で,TVで見たんだが,やっぱり終盤で咳がうるさく,正直音楽より目立ってた(耳立ってた?)件.当時超がっかりした思い出がある.

Blu-rayになってたのか... マスタリング(?)調整で気にならなくなってるって本当かな?
ああいうのは騒音を出してる本人も出したくて出してるんじゃなくて辛いだろうから,携帯電話などの電子機器は入り口クロークに預けX線検査で徹底を計り,体調不良に関しては医師の診断書の提出を求め,咳程度なら事前に蒸気吸入器を配布するとか,色々21世紀らしい解決策を編み出してほしいなぁ.解決策=再発防止策という意味で,「みんなで我慢する」とか「音楽の本質が伝われば雑音は問題ではないのだ.考えてもみたまえ,かの大バッハの時代,そもそも楽器やホールは現代の水準と比べ(云々...かんぬん...)」とかいうことではないです.しかし携帯の着信というのは怖いね... 職場で迷惑メールが入ってiPhoneバイブレータが一瞬「ビビッ」て机の上で音を立てるのだが,正直それだけでそのとき進めていたプログラミングが中断されてしまう.ちょっと付き合い方と言うか距離の置き方を学ばないといけない.充電したいから引き出しにしまうのは不都合なんだよな...
ところで最近は年を取って体力不足のせいか交響曲を体が受け付けないのだった... ウィリアム・バードとかなら消化できる感じ(ぉぃ