消費税が逆進的であるという話がいまいち理解できない

今年,日本では消費税増税が決定された.さらなる一段階のパワーアップ変身も予定されているようだ.また当地シンガポールでは名前の違うGST (Goods&Services Tax) という税が課されており,さらにたまの一時帰国で国際線空港を通ると「免税店」なるものを目にする.こうして私のような人間でも否が応にも消費税に関する関心が高まる.
金は使うためのもので,使った時点で使った額に応じて徴税されるのが(「贅沢は敵だ!」とか声を張り上げちゃうタイプの原理主義の見方では)最も公平と思ったのだけど,違うのかな? 「税には累進性を持たせるべきで,その理想に向けて傾けることが難しい*1消費税はイマイチ」という主張なら言わんとするところを理解できなくもないんだが.
年収200万のAさんと年収2億のBさんがいて,両者とも200万円の消費しかしなかったら,両者とも200万円分の財物 or サービスしか得られない訳で,なんで所得税はBさんをいじめるの??? 憎いの? 先頃話題になった,社宅暮らしの銀行員妻が給与明細の数字を張り合ってひがんでるの?? Bさんが貯金した1億9,800万だって,消費に回したらその瞬間に課税されるっていう想定ですよ?
私は経済学なるものを基本的に軽んじてきたのだが,「転嫁」の概念をキーワードに一通り勉強してみたい気もする.税制の設計を扱うのはマクロ経済なのかミクロ経済なのか?

*1:そうなのかな? Wikipediaを見ると様々な形態が載っているようだが理屈までまだ追えていない.