故郷から1万光年
最近になって,「地震と原発事故で生活はすっかり破壊されたけど生まれ育った福島でこの先も生きていきたい」とか「米軍基地は不安だけど生まれ育った沖縄で(略)」とかの主張は,自分が「できれば日本で暮らしていきたいな」と思っている感情と同じラインにあると考えることで共感できる気がしてきた.市町村/県レベルの移住の話なら,私の今の人生の進路では故郷の御殿場市に戻ることは考え辛いし,私個人の感情としてもこの先ずっと戻ることがなくても平気の平左だが,国を越えてNYだのシカゴだのシンガポールで生きてくとなると実際かなり抵抗がある.(数か月とかの話ではなく年単位の話.)いや別に今のところ特にそういうプランは無いが... 仕事の選び方によってはそうでもしないとやっていけないこともあるだろう.でも今の私だと,今の福島県民や沖縄県民のように,「今までの生活を続けたいから今までの場所に残る」という(やや感傷的な)進路を選んでしまいそう.しかし果たしてそれは得策だろうか? 私は今後10年経たずに日本の(実質)GDPは継続的に減少し始めるだろうと割とリアルに思っている... 生きてるうちに「地方都市に生まれた頭のいい子の進路は英語教師/通訳くらいしかない」ような国へと日本が落ちぶれても不思議はない.
- 作者: ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1991/04
- メディア: 文庫
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