AIJとやらが話題らしい

今の会社では年金積み立て制度があって私の分も8月頃からが始まったようだ.10年くらい前から流行り出した401kと通称される制度の年金で,年金の運用先を銀行預金やらいくつかの投資信託に好きに割り振れるらしいんだが,投信がどれを見ても(自主規制)揃いで... 大体こんな感じ:

まずかなりの数がベンチマーク割れ.投信ってのは「あなたのお金を運用担当者が株(や債券)に突っ込みトレーディングしてガンガン増やしますよ」ってやつだが,まぁ担当者がボンクラで下手を打った場合は,当然減る可能性もある.その成績評価の基準(ベンチマーク)として,何も考えずに例えば東証の全銘柄を1株ずつ買うような仮想的な場合と比較するんだが,それに負けてる場合が珍しくないってこと.毎日(?)ちょこまか売ったり買ったりした挙句,単純平均に負けてるって認めがたいが,そんなボンクラの給料も手数料から支払われており,実際「アクティブ投資 vs インデックス・ファンド」という長い歴史を持つ論争のネタにもなっているのだった.そしてベンチマークに勝ってる例でも1--2 %とか...
加えてベンチマークのインデックスにしたって日本(or 世界)全体の不景気で全株が低迷するとそれに(わずかに1--2 %の上乗せがあるにしても)比例して,10 %単位で退職金が目減りするとか,もう考えられない.まさか2012年現在からガーッと上がると思ってる人はいないだろう.(最近の日経新聞では「1万円回復ktkr!!1」とか煽っているがまさにこれが売りシグナルな気がしてならない.)
と言う訳で(株の)投信はとても理性ある人間の退職金の選択肢ではないのだった.(今はもうできないが)FXで遊ぶのはまさに日本政府公認の国際オンラインカジノという感じで楽しめたが,それは余剰の小銭だからであって,退職金というものの性格から考えて全く別物である.
以上の考えに基づき私の401kはみずほ銀行の定期に100 %振り分けている.なぜみずほか? それは日常生活では決してあんな突然ATMが止まるような負け組銀行を利用する気にはなれないから(ぉぃ
まぁペイオフ発動の1,000万なんて,主要口座(三菱)ですら全然現実味が無い遠い先だが... (仮に超えたとして,次は三井住友と決めている.)お金持ちの人は金をどこに安全に預ければいいか悩むんだろうなぁ.消去法で投信にするのかな.ウン億円が30 %目減りするリスクは1,000万きっかりでclipされるリスクよりマシ,と.なお投信にも色々あって債券ベースのもあるから本当は色々見て選ぶのもよい.まぁ三菱銀行が倒産して「1,000万しか払い戻せません」となったら日本はバギーに乗ったモヒカンが闊歩する国になると思うが...
前も書いたがほんの2億円 手に入ったら,即座に会社辞めて八王子辺りで年400万ずつ消費しながら一人でプログラミングと物理の勉強しながら年老いていきたいんだが,この(次第に減っていくにせよ)2億円を50年間に渡りインフレや切り下げのリスクと国家破綻リスクに抗いつつ安全に保管できる手段が正直想像付かない.難しいね...